センサーエラーメッセージ「接続を確立できませんでした。(コード:PE015)」が表示されるのはなぜですか?
この資料では、PRTG Network Monitorのセンサーがエラーメッセージ「接続を確立できませんでした。(コード:PE015)」でエラーになる場合のトラブルシューティングについて説明します。
情報源
この資料の情報源は以下のとおりです:
ナレッジベース: Why do I receive the sensor error message ‘Connection could not be established (code: PE015)’?
https://kb.paessler.com/en/topic/81843-why-do-i-receive-the-sensor-error-message-connection-could-not-be-established-code:-pe015#reply-284265
本資料はPaessler AG作成の資料/ナレッジベースをジュピターテクノロジー株式会社(以下当社と略記)が独自で翻訳したものです。ベストエフォートの翻訳であるため、最新情報ではない可能性があります。最新情報は情報源をご確認ください。
この記事はPRTG 19以降に適用されます
「接続を確立できませんでした」エラーのトラブルシューティング
エラーメッセージの意味
エラーメッセージ「接続を確立できませんでした。(コード:PE015)」は監視対象マシンのRPCサーバーにPRTGが適切にアクセスまたは問い合わせできなかったことを意味します。
このエラーメッセージはWMIベースのセンサーに関するパフォーマンスの問題が原因である可能性があります。例えば、1つのプローブ(ローカルプローブまたはリモートプローブ)あたりのWMIベースのセンサーが多すぎる、スキャン間隔が短すぎるなどです。
対象となるマシンと、影響を受けているセンサーを持つプローブを再起動すると、一時的に問題が解決する場合がありますが、長期的には次の解決策を確認する必要があります。
プローブの正常性 センサーで以下のメッセージが表示されている場合、差し迫った問題を示している可能性があるため、調査が必要です。
350 %遅延 (間隔遅延 WMI) は 100 %遅延( 間隔遅延 WMI ) のエラー上限を上回っています. このプローブ上の WMI センサーは設定されている監視間隔でスキャンできていません。監視間隔を長くするか、複数のプローブで負荷を分散してください。 |
問題の特定
問題は通常、プローブ(ローカルプローブ、クラスタプローブ、リモートプローブのいずれか)に関連しており、どのプローブが影響を受けているかを特定する必要があります。
PRTGで、影響を受けているセンサーがあるプローブを選択します。そうすると、2つの重要な情報が得られます。
- 現在のオブジェクト(この場合は選択したプローブ)のすべてのセンサーを、異なるセンサーの状態に分けて表示するセンサーステータスバー。
- 選択したプローブの一意のオブジェクトID。
プローブ上のセンサー数には、経験則や厳密な制限はありません。プローブが過負荷になるかどうかは、主に選択したセンサーの種類と設定したスキャン間隔の組み合わせによります。
パフォーマンスへの影響が大きいWMIベースのセンサーについては、プローブあたり200センサー未満に抑えるようにしてください。
構成の確認
上述のように、この問題は通常、WMIベースのセンサーの数が多すぎるか、スキャン間隔が短すぎることが原因です。影響を受けているプローブのセンサーの現在の構成を確認するには、次のAPIコールを使用します。
/sensors.htm?columns=probe,device,name,type,interval,checkbox&filter_type=@sub(wmi)&filter_type=@sub(Windows)&sortby=interval&count=*&id=%id_of_probe% |
注:%id_of_probe%を、影響を受けるプローブの実際のオブジェクトIDに置き換えてください。
状況を改善するための可能なアプローチ
スキャン間隔を増やす
APIコールで、スキャン間隔が60秒に設定されたWMIベースのセンサーが多数表示された場合は、副次的なセンサーのスキャン間隔を10分または30分に増やすことを検討してください。例えば、pingなどの重要なセンサーは短い間隔のままにしておきますが、ディスク使用量など、すぐに注意を払う必要のない他のセンサーは間隔を長くします。スキャン間隔を長くすると、1秒あたりのリクエスト数がダイレクトに減少します。このリクエスト数がシステムをビジー状態にしている可能性があります。
複数のセンサーのスキャン間隔を一度に長くする最も簡単な方法は、マルチ編集を使用することです。
複数のプローブに負荷を分散する
リモートプローブをインストールし、このプローブにセンサーを移動することで負荷を分散します。詳細については、次のPRTGマニュアルを参照してください。PRTG Manual: Remote Probes and Multiple Probes
SNMPベースのセンサーを使用する
SNMPプロトコルはWMIプロトコルに比べてプローブへの影響が少ないため、WMIベースのセンサーではなくSNMPベースのセンサーを導入します。特に標準的な監視項目については、WMIと同じ情報をSNMPから得ることができます。
- CPU負荷: SNMP CPU の負荷 センサー
- メモリ消費量: SNMP メモリ センサー
- ディスク使用量: SNMP ディスク空き容量 センサー
- 帯域幅: SNMP トラフィック センサー
- 稼働時間: SNMP システムアップタイム センサー
注:WindowsクライアントをSNMPで監視するには、まずOSのSNMPサービスを有効にする必要があります。
また、受信SNMP通信をPRTGで適切に設定する必要があります。これは、SNMPセンサーを追加したデバイスの[設定]タブを開き、SNMP デバイスの資格情報で対応する設定を行います。
さらに
- センサーの種類と監視についての詳しい情報はKB2733_PRTGを高速化するにはどうしたらいいですか?を参照してください。
- WMIセンサーが機能しませんどうすればよいですか(JTC翻訳資料あり)
- KB46863_SNMPセンサーが機能しません(JTC翻訳資料あり)
- KB32813_エラーコードPExxxはどういう意味ですか?(JTC翻訳資料あり)
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