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~PRTGとともに15年~

ナレッジベース翻訳

SNMPを使って、Linuxのシステムパラメーターを監視するのにはどうすればよいですか?

SNMPを使ってLinuxやUNIXシステムのCPU負荷やメモリのようなシステムパラメーターを監視したい。
PRTGではどのように対応しますか。

情報源

この資料の情報源は以下のとおりです:
ナレッジベース: How do I monitor system parameters like memory, CPU and disks on Linux systems via SNMP?
https://kb.paessler.com/en/topic/893-how-do-i-monitor-system-parameters-like-memory-cpu-and-disks-on-linux-systems-via-snmp

この記事はPRTG Network Monitor 13以降、および非推奨ですがそれ以前のバージョンに適用します。

本資料はPaessler AG作成の資料/ナレッジベースをジュピターテクノロジー株式会社(以下当社と略記)が独自で翻訳したものです。ベストエフォートの翻訳であるため、最新情報ではない可能性があります。最新情報は情報源をご確認ください。

1.LinuxサーバーにSNMPデーモンをインストール

手順については「Checklist: Setting up SNMP on Linux」と「How do I install the SNMP daemon on Linux machines? 」を参照してください。

2.PRTG Network Monitorでセンサーを作成

  • 監視したいLinuxマシンに対応するデバイスを作成してください(コンピューターのIPアドレス、またはDNS名を入力)
  • このデバイスに、PRTGで標準で利用可能なLinux向けセンサーを作成してください。すぐに使えるセンサーのリストがPRTGマニュアルに掲載されています。
  • あるいは、「SNMP ライブラリ」センサーを追加することもできます。次の手順に従ってください。
  • 追加時に表示されるメニュー画面(PRTGの古いバージョンではドロップダウンメニュー)から「Basic linux library (ucd-snmp-mlib).oidlib」のSNMPライブラリを選択してください。
  • [OK]をクリック(古いバージョンでは「step 2に進む」)
  • 次のページで利用可能なセンサーのリストが表示されます。チェックボックスを使って、監視したいセンサーを選択してください。PRTGはチェックしたライブラリOIDごとにひとつのセンサーを作成します。

3.Basic Linux Library(UCD-SNMP-MIB)で利用可能なセンサー

Basic Linux Libraryが対応しているセンサーのリストがこちらです。お使いのサーバーではこれより少ないかもしれません。これはOSやシステム、NET-SNMPデーモンの設定(セキュリティ)に依存します。
テーブルに「yes」と記載された項目は、各アイテム毎(たとえば、CPUやディスク、ネットワークカード毎)に値が計測されます。

グループ:プロセス

更新:下記の方法を強く推奨します

下記のセンサーを使うことはまだ可能ですが、追加されたセンサーは上記リンクのものほど信頼性は高くありません。

センサー名テーブル意味
Processes Indexyes観測されたプロセスの参照インデックス
Processes Countyes 問合わせた名前で実行中のプロセス数
Processes Error Flagyesプロセスのトラブルを示すエラーフラグ。エラー有りは「1」、エラー無しは「0」

グループ:メモリ

センサー名テーブル意味
Memory Total Swapnoホスト上の全スワップサイズ
Available Swap Spacenoホスト上の利用可能なスワップ領域
Memory Total Realnoホスト上の全実/物理メモリサイズ
Available Real/Physical Memorynoホスト上の利用可能な実/物理メモリ領域
Memory Total Swap used by textnoテキストが使用中の全仮想メモリ
Active virtual Memory used by textnoテキストが使用中の有効仮想メモリ
Memory Total Real used by textnoテキストが使用中の全実/物理メモリサイズ
Active Real/Physical Memory used by textnoテキストが使用中の有効実/物理メモリ領域
Memory Total Freenoホスト上の全利用可能メモリ
Memory Sharedno全共有メモリ
Memory Bufferedno全バッファメモリ
Memory Cachedno全キャッシュメモリ
Memory Swap Error Flagnoエラーフラッグ、「1」はスワップ空間の残りが非常に小さいことを示す

グループ:ディスク

センサー名テーブル意味
Disk indexyesディスクMIBに対する参照番号(行番号)
Disk minimumyesエラー検知するまでにディスク上に必要とされる最小領域(kBytes)
エージェントのsnmpd.confで設定されます
Disk min percentyesエラー検知するまでにディスク上に必要とされる最小領域の割合(%)
エージェントのsnmpd.confで設定されます
Disk Totalyesディスク/パーティションの全サイズ(kBytes)
Disk availyesディスクの利用可能領域
Disk usedyesディスクの使用中領域
Disk percentyesディスクの使用中領域の割合
Disk percent nodeyesディスクの使用中i-nodeの割合
Disk error falgyesディスク、またはパーティションが、設定された領域の最小値を下回ったことを通知するエラーフラッグ

グループ:システム状態

センサー名テーブル意味
System Memory Swapped Innoディスクからスワップ-インされたメモリの総量(kB/s)
System Memory Swapped Outnoディスクにスワップ-アウトされたメモリの総量(kB/s)
System IO sent(非推奨)noブロックデバイスに送信されたブロック数(blocks/s)
[非推奨]sslORawSentに置き換えられた
System IO received(非推奨)noブロックデバイスから受信したブロック数(blocks/s)
[非推奨]sslORawReceivedに置き換えられた
System Interrupts(非推奨)noクロックも含めて1秒当たりのインタラプト数
[非推奨]ssRawInterrruptsに置き換えられた
System Context Switchs(非推奨)no1秒間あたりのコンテキストスイッチ数
[非推奨]ssRawContextに置き換えられた
System CPU user(非推奨)noユーザーCPU時間の割合
[非推奨]ssCpuRawUserに置き換えられた
System CPU system(非推奨)noシステムCPU時間の割合
[非推奨]ssCpuRawSystemに置き換えられた
System CPU idle(非推奨)noアイドルCPU時間の割合
「非推奨]ssCpuRawIdleに置き換えられた
System CPU raw usernoカーネルから報告されたユーザーCPU時間(ticks/s)
全ticksは 100×プロセッサー数 シングルプロセッサのマシンの場合、カーネルは1秒間に100thickカウントするため、数字はパーセンテージに見えます
System CPU raw nicenoカーネルから報告されたniceCPU時間(ticks/s) 全ticksは 100×プロセッサー数 シングルプロセッサのマシンの場合、カーネルは1秒間に100thickカウントするため、数字はパーセンテージに見えます
System CPU raw systemnoカーネルから報告されたシステムCPU時間(ticks/s)
全ticksは 100×プロセッサー数 シングルプロセッサのマシンの場合、カーネルは1秒間に100thickカウントするため、数字はパーセンテージに見えます
System CPU raw idlenoカーネルから報告されたアイドルCPU時間(ticks/s)
全ticksは 100×プロセッサー数 シングルプロセッサのマシンの場合、カーネルは1秒間に100thickカウントするため、数字はパーセンテージに見えます
System CPU raw waitnoカーネルから報告されたio待ちCPU時間(ticks/s)
全ticksは 100×プロセッサー数 シングルプロセッサのマシンの場合、カーネルは1秒間に100thickカウントするため、数字はパーセンテージに見えます(SysVの場合)
System CPU raw kernelnoカーネルから報告されたカーネルCPU時間(ticks/s)
全ticksは 100×プロセッサー数 シングルプロセッサのマシンの場合、カーネルは1秒間に100thickカウントするため、数字はパーセンテージに見えます
System CPU raw interruptnoカーネルから報告された割り込みレベルCPU時間(ticks/s)
全ticksは 100×プロセッサー数 シングルプロセッサのマシンの場合、カーネルは1秒間に100thickカウントするため、数字はパーセンテージに見えます(BSDの場合)
System IO Raw sentnoブロックデバイスに送信したブロック数
System IO raw receivednoブロックデバイスから受信したブロック数
System Raw Interrupsno処理された割り込み数
System Raw Context Switchesnoコンテキストスイッチ数
System CPU raw soft irqnoカーネルから報告されたソフトIRQのCPU時間(ticks/s)
全ticksは 100×プロセッサー数 シングルプロセッサのマシンの場合、カーネルは1秒間に100thickカウントするため、数字はパーセンテージに見えます(Linux 2.6の場合)
System Raw Blocks Swapped Innoスワップ-インのブロック数
System Raw Blocks Swapped Outnoスワップ-アウトのブロック数

グループ:CPU負荷

センサー名テーブル意味
CPU Load (1 minute average)no平均負荷は一定時間内のシステム負荷です
アイドル状態のコンピュータは「0」とします CPU使用中、またはCPU待ち、(ディスク動作待ちのような)中断できないスリープのプロセスごとに「1」を加算します
CPU Load (5 minute average)no平均負荷は一定時間内のシステム負荷です
アイドル状態のコンピュータは「0」とします CPU使用中、またはCPU待ち、(ディスク動作待ちのような)中断できないスリープのプロセスごとに「1」を加算します
CPU Load (15 minute average)no平均負荷は一定時間内のシステム負荷です
アイドル状態のコンピュータは「0」とします CPU使用中、またはCPU待ち、(ディスク動作待ちのような)中断できないスリープのプロセスごとに「1」を加算します

参考

Monitoring Running Processes in Linux(JTC翻訳資料あり)
Why can’t I see Linux disks through SNMP

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