PRTGを使ってSNMPトラップを送信することは可能ですか
この資料では、PRTG Network MonitorからSNMPトラップを送信する設定方法と内容について説明します。
情報源
この資料の情報源は以下のとおりです:
ナレッジベース: Is it possible to send SNMP traps using PRTG?
https://kb.paessler.com/en/topic/1133-is-it-possible-to-send-snmp-traps-using-prtg#reply-91813
この記事はPRTG19以降に適用されます。
本資料はPaessler AG作成の資料/ナレッジベースをジュピターテクノロジー株式会社(以下当社と略記)が独自で翻訳したものです。ベストエフォートの翻訳であるため、最新情報ではない可能性があります。最新情報は情報源をご確認ください。
PRTGが送信するSNMPトラップ
PRTGネットワークモニターには、SNMPトラップを受信するSNMPトラップレシーバーセンサーだけでなく、SNMPトラップを通知として他の機器に送信する機能もあります。PRTGが送信したトラップを受信した機器は、あとで解析するためにメッセージを保存したり、他の方法でトラップを転送したりすることができます。
SNMPトラップ通知の制限事項
PRTGは標準的なSNMPトラップのみ送信できます。いまのところSNMP V3はサポートされていません。
SNMPトラップ通知の設定
PRTGでSNMPトラップ通知を有効にするためには、通知テンプレートの「設定」タブに移動し、「SNMPトラップを送信」を有効にして以下の項目を入力する必要があります:
- ホスト/IP、SNMPポート
トラップ受信側の情報。通常ポートは162。
- コミュニティ文字列
変更していない場合は”public”。
- 特定のトラップコード
トラップの目的を特定するためのコードを入力します。
- メッセージID
任意の値を入力します。トラップ受信側は、この値でPRTGからのメッセージをフィルタリング可能です。
- メッセージ
任意の文字列を入力します。PRTGの標準的なプレースホルダーを使用でき、他の通知と同様に実行時に置換されます。
- エージェントIP
トラップ送信に使用するIPアドレスを指定できます。また、何も入力しない場合はPRTG実行中のコンピューターのIPアドレスが自動的に使用されます。
PRTGが送信するSNMPトラップの内容
PRTGが送信するSNMPトラップは、常にSNMP V1フォーマットを使用します。トラップには以下のOIDが含まれます。
- 1.3.6.1.4.1.32446.1.1.1:メッセージID(「メッセージID」欄に定義したもの)
- 1.3.6.1.4.1.32446.1.1.2:通知をトリガーした番号
- 0 = State ended(ステータス終了)
- 1 = State started(ステータス開始)
- 2 = Volume reached(ボリュームに達した)
- 3 = Speed not reached(速度に達しなくなった)
- 4 = Speed reached(速度に達した)
- 5 = Threshold not reached(閾値に達しなくなった)
- 6 = Threshold reached(閾値に達した)
- 7 = Value changed(値が変更された)
- 1.3.6.1.4.1.32446.1.1.3:オブジェクトの状態
- 0 = なし
- 1 = 原因不明
- 2 = データ収集
- 3 = アップ
- 4 = 警告(前兆あり)
- 5 = ダウン
- 6 = プローブなし
- 7 = ユーザーにより一時停止
- 8 = 依存関係により一時停止
- 9 = スケジュールにより一時停止
- 10 = 異常検出
- 11 = ライセンスにより一時停止
- 12 = ~まで一時停止
- 13 = ダウン(うち認識済)
- 14 = ダウン(一部)
- 1.3.6.1.4.1.32446.1.1.4:「メッセージ」に定義したテキスト
PRTGからのSNMPトラップ通知用MIB
MIBについてはこちらの記事をご参照ください。
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発行日 2021年11月24日
ジュピターテクノロジー株式会社
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