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~PRTGとともに15年~

ナレッジベース翻訳

PRTGで受信したOIDの名前を表示するにはどうしたらいいですか

2023.06.06 更新

この資料では、PRTG Network MonitorでデバイスがPRTGに返す「OID」を、より分かりやすい名前に変換する方法について説明します。

情報源

この資料の情報源は以下のとおりです:

ナレッジベース:How can I show the name of a received OID in PRTG?

https://kb.paessler.com/en/topic/63562-how-can-i-show-the-name-of-a-received-oid-in-prtg

この記事はPRTG19以降に適用されます

本資料はPaessler AG作成の資料/ナレッジベースをジュピターテクノロジー株式会社(以下当社と略記)が独自で翻訳したものです。ベストエフォートの翻訳であるため、最新情報ではない可能性があります。最新情報は情報源をご確認ください。

OIDをわかりやすい名前へ変換する

PRTGは、デバイスが返すOID(Object Identifiers)を、MIB(Management Information Base)ファイルのNameに対応するエントリに変換することができます。

数字のままのOID番号ではなく、OIDを対応する名前で表示するため、受信したSNMPデータをより理解しやすく読みやすくなります。これにより監視がどのように容易になるか、以下をご覧ください。

例えば、[SNMP トラップレシーバー]を使用している場合、この機能によってSNMPトラップがどこから来たのかをすぐに確認することができて便利です。

:[SNMP トラップレシーバー]はOIDとルックアップのみを表示します。descriptionは表示しません。

OIDに対応するMIBファイルの検索とPRTGへMIBの提供

OIDを対応する名前で表示するには、2つのステップを実行する必要があります。

 1.  OIDを含むMIBファイルを用意する。

 2.  PRTGコアサーバーの正しいフォルダにコピーする。

ステップ1:OIDを含むMIBファイルを見つける

デバイスのMIBファイルを持っていない場合、またはベンダー経由で入手できない場合は、インターネットで検索できます。名前を表示させたいOIDをコピーして、次のようなMIBアーカイブの検索機能を使用します。

mibdepot.com

circitor.fr

詳細については、ナレッジベースの記事「Where can I find MIB files」をご覧ください。

必要なエントリを含むMIBファイルが見つかった場合は、それをダウンロードしてステップ2を実行します。

ステップ2:PRTGにMIBファイルを提供する

ダウンロードしたMIBファイルを、PRTGコアサーバーのPRTGプログラムディレクトリ内のMIBフォルダ(C:\Program Files (x86)\PRTG Network Monitor\MIB)に保存します。

次に、PRTGコアサーバーを再起動して、新しく追加したMIBファイルを適用します。

OIDとその名前を対応させた例

対応するMIBファイルがない場合、SNMPトラップレシーバーの出力メッセージは次のようになります。

SNMPv2-SMI::enterprises.32446.1.1.3 = 5

PRTG-MIB.mib(MIBファイル)には、以下のMIB定義が含まれています。

[…]
paesslerPrtgTrapSensorstate OBJECT-TYPE
       SYNTAX          INTEGER  {
                                                 none(0),
                            unknown(1),
                            collecting(2),
                            up(3),
                            warning(4),
                            down(5),
                            noProbe(6),
                            pausedUser(7),
                            pausedDependency(8),
                            pausedSchedule(9),
                            unusual(10),
                            pausedLicense(11),
                            pausedUntil(12),
                            downAck(13),
                            partialDown(14)       
                        }
    MAX-ACCESS      read-only
    STATUS          current
    DESCRIPTION
            “The sensor state being reported by PRTG’s trap”
  ::= { paesslerPrtgTraps 3 }
[…]

PRTGにMIBが提供されると、SNMPトラップレシーバーの出力メッセージは次のようになります。

PRTG-MIB::paesslerPrtgTrapSensorstate = down (5)

また、PRTGではこのように表示されます。

注意:

・ MIBフォルダは.MIBファイル用であり、SNMP ライブラリセンサーで使用するために変換されたMIBファイルである.oidlibファイルと混同しないでください。
・ MIBファイルをフォルダに配置した後、PRTGコアサーバーのサービスを再起動する必要があります。
・ OIDが正しく変換されていない場合は、mibparser.log(MIBフォルダ内)を確認し、MIBファイルの構文エラーを検証してください。

以上です。SNMPトラップレシーバーなどの機能は、PRTGに提供されたMIBファイルに従って、受信したOIDの名前を調べて表示することができるようになりました。

こちらも参照ください。

SNMP、MIB、およびOIDはどのように機能しますか?  (JTC翻訳資料あり)

SNMPカスタムセンサーに必要なOIDを見つけるにはどうすればよいですか (JTC翻訳資料あり)

SNMPデバイスの機能をテストするにはどうすればよいですか (JTC翻訳資料あり)

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