SNMPを使って、Linuxのシステムパラメーターを監視するのにはどうすればよいですか?
SNMPを使ってLinuxやUNIXシステムのCPU負荷やメモリのようなシステムパラメーターを監視したい。
PRTGではどのように対応しますか。
情報源
この資料の情報源は以下のとおりです:
ナレッジベース: How do I monitor system parameters like memory, CPU and disks on Linux systems via SNMP?
https://kb.paessler.com/en/topic/893-how-do-i-monitor-system-parameters-like-memory-cpu-and-disks-on-linux-systems-via-snmp
この記事はPRTG Network Monitor 13以降、および非推奨ですがそれ以前のバージョンに適用します。
本資料はPaessler AG作成の資料/ナレッジベースをジュピターテクノロジー株式会社(以下当社と略記)が独自で翻訳したものです。ベストエフォートの翻訳であるため、最新情報ではない可能性があります。最新情報は情報源をご確認ください。
1.LinuxサーバーにSNMPデーモンをインストール
手順については「Checklist: Setting up SNMP on Linux」と「How do I install the SNMP daemon on Linux machines? 」を参照してください。
2.PRTG Network Monitorでセンサーを作成
- 監視したいLinuxマシンに対応するデバイスを作成してください(コンピューターのIPアドレス、またはDNS名を入力)
- このデバイスに、PRTGで標準で利用可能なLinux向けセンサーを作成してください。すぐに使えるセンサーのリストがPRTGマニュアルに掲載されています。
- あるいは、「SNMP ライブラリ」センサーを追加することもできます。次の手順に従ってください。
- 追加時に表示されるメニュー画面(PRTGの古いバージョンではドロップダウンメニュー)から「Basic linux library (ucd-snmp-mlib).oidlib」のSNMPライブラリを選択してください。
- [OK]をクリック(古いバージョンでは「step 2に進む」)
- 次のページで利用可能なセンサーのリストが表示されます。チェックボックスを使って、監視したいセンサーを選択してください。PRTGはチェックしたライブラリOIDごとにひとつのセンサーを作成します。
3.Basic Linux Library(UCD-SNMP-MIB)で利用可能なセンサー
Basic Linux Libraryが対応しているセンサーのリストがこちらです。お使いのサーバーではこれより少ないかもしれません。これはOSやシステム、NET-SNMPデーモンの設定(セキュリティ)に依存します。
テーブルに「yes」と記載された項目は、各アイテム毎(たとえば、CPUやディスク、ネットワークカード毎)に値が計測されます。
グループ:プロセス
更新:下記の方法を強く推奨します
- Monitoring processes in Linux(JTC翻訳資料あり)
下記のセンサーを使うことはまだ可能ですが、追加されたセンサーは上記リンクのものほど信頼性は高くありません。
センサー名 | テーブル | 意味 |
Processes Index | yes | 観測されたプロセスの参照インデックス |
Processes Count | yes | 問合わせた名前で実行中のプロセス数 |
Processes Error Flag | yes | プロセスのトラブルを示すエラーフラグ。エラー有りは「1」、エラー無しは「0」 |
グループ:メモリ
センサー名 | テーブル | 意味 |
Memory Total Swap | no | ホスト上の全スワップサイズ |
Available Swap Space | no | ホスト上の利用可能なスワップ領域 |
Memory Total Real | no | ホスト上の全実/物理メモリサイズ |
Available Real/Physical Memory | no | ホスト上の利用可能な実/物理メモリ領域 |
Memory Total Swap used by text | no | テキストが使用中の全仮想メモリ |
Active virtual Memory used by text | no | テキストが使用中の有効仮想メモリ |
Memory Total Real used by text | no | テキストが使用中の全実/物理メモリサイズ |
Active Real/Physical Memory used by text | no | テキストが使用中の有効実/物理メモリ領域 |
Memory Total Free | no | ホスト上の全利用可能メモリ |
Memory Shared | no | 全共有メモリ |
Memory Buffered | no | 全バッファメモリ |
Memory Cached | no | 全キャッシュメモリ |
Memory Swap Error Flag | no | エラーフラッグ、「1」はスワップ空間の残りが非常に小さいことを示す |
グループ:ディスク
センサー名 | テーブル | 意味 |
Disk index | yes | ディスクMIBに対する参照番号(行番号) |
Disk minimum | yes | エラー検知するまでにディスク上に必要とされる最小領域(kBytes) エージェントのsnmpd.confで設定されます |
Disk min percent | yes | エラー検知するまでにディスク上に必要とされる最小領域の割合(%) エージェントのsnmpd.confで設定されます |
Disk Total | yes | ディスク/パーティションの全サイズ(kBytes) |
Disk avail | yes | ディスクの利用可能領域 |
Disk used | yes | ディスクの使用中領域 |
Disk percent | yes | ディスクの使用中領域の割合 |
Disk percent node | yes | ディスクの使用中i-nodeの割合 |
Disk error falg | yes | ディスク、またはパーティションが、設定された領域の最小値を下回ったことを通知するエラーフラッグ |
グループ:システム状態
センサー名 | テーブル | 意味 |
System Memory Swapped In | no | ディスクからスワップ-インされたメモリの総量(kB/s) |
System Memory Swapped Out | no | ディスクにスワップ-アウトされたメモリの総量(kB/s) |
System IO sent(非推奨) | no | ブロックデバイスに送信されたブロック数(blocks/s) [非推奨]sslORawSentに置き換えられた |
System IO received(非推奨) | no | ブロックデバイスから受信したブロック数(blocks/s) [非推奨]sslORawReceivedに置き換えられた |
System Interrupts(非推奨) | no | クロックも含めて1秒当たりのインタラプト数 [非推奨]ssRawInterrruptsに置き換えられた |
System Context Switchs(非推奨) | no | 1秒間あたりのコンテキストスイッチ数 [非推奨]ssRawContextに置き換えられた |
System CPU user(非推奨) | no | ユーザーCPU時間の割合 [非推奨]ssCpuRawUserに置き換えられた |
System CPU system(非推奨) | no | システムCPU時間の割合 [非推奨]ssCpuRawSystemに置き換えられた |
System CPU idle(非推奨) | no | アイドルCPU時間の割合 「非推奨]ssCpuRawIdleに置き換えられた |
System CPU raw user | no | カーネルから報告されたユーザーCPU時間(ticks/s) 全ticksは 100×プロセッサー数 シングルプロセッサのマシンの場合、カーネルは1秒間に100thickカウントするため、数字はパーセンテージに見えます |
System CPU raw nice | no | カーネルから報告されたniceCPU時間(ticks/s) 全ticksは 100×プロセッサー数 シングルプロセッサのマシンの場合、カーネルは1秒間に100thickカウントするため、数字はパーセンテージに見えます |
System CPU raw system | no | カーネルから報告されたシステムCPU時間(ticks/s) 全ticksは 100×プロセッサー数 シングルプロセッサのマシンの場合、カーネルは1秒間に100thickカウントするため、数字はパーセンテージに見えます |
System CPU raw idle | no | カーネルから報告されたアイドルCPU時間(ticks/s) 全ticksは 100×プロセッサー数 シングルプロセッサのマシンの場合、カーネルは1秒間に100thickカウントするため、数字はパーセンテージに見えます |
System CPU raw wait | no | カーネルから報告されたio待ちCPU時間(ticks/s) 全ticksは 100×プロセッサー数 シングルプロセッサのマシンの場合、カーネルは1秒間に100thickカウントするため、数字はパーセンテージに見えます(SysVの場合) |
System CPU raw kernel | no | カーネルから報告されたカーネルCPU時間(ticks/s) 全ticksは 100×プロセッサー数 シングルプロセッサのマシンの場合、カーネルは1秒間に100thickカウントするため、数字はパーセンテージに見えます |
System CPU raw interrupt | no | カーネルから報告された割り込みレベルCPU時間(ticks/s) 全ticksは 100×プロセッサー数 シングルプロセッサのマシンの場合、カーネルは1秒間に100thickカウントするため、数字はパーセンテージに見えます(BSDの場合) |
System IO Raw sent | no | ブロックデバイスに送信したブロック数 |
System IO raw received | no | ブロックデバイスから受信したブロック数 |
System Raw Interrups | no | 処理された割り込み数 |
System Raw Context Switches | no | コンテキストスイッチ数 |
System CPU raw soft irq | no | カーネルから報告されたソフトIRQのCPU時間(ticks/s) 全ticksは 100×プロセッサー数 シングルプロセッサのマシンの場合、カーネルは1秒間に100thickカウントするため、数字はパーセンテージに見えます(Linux 2.6の場合) |
System Raw Blocks Swapped In | no | スワップ-インのブロック数 |
System Raw Blocks Swapped Out | no | スワップ-アウトのブロック数 |
グループ:CPU負荷
センサー名 | テーブル | 意味 |
CPU Load (1 minute average) | no | 平均負荷は一定時間内のシステム負荷です アイドル状態のコンピュータは「0」とします CPU使用中、またはCPU待ち、(ディスク動作待ちのような)中断できないスリープのプロセスごとに「1」を加算します |
CPU Load (5 minute average) | no | 平均負荷は一定時間内のシステム負荷です アイドル状態のコンピュータは「0」とします CPU使用中、またはCPU待ち、(ディスク動作待ちのような)中断できないスリープのプロセスごとに「1」を加算します |
CPU Load (15 minute average) | no | 平均負荷は一定時間内のシステム負荷です アイドル状態のコンピュータは「0」とします CPU使用中、またはCPU待ち、(ディスク動作待ちのような)中断できないスリープのプロセスごとに「1」を加算します |
参考
・Monitoring Running Processes in Linux(JTC翻訳資料あり)
・Why can’t I see Linux disks through SNMP
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