この資料では、PRTG Network Monitorのクラスター機能の概要と基本情報について説明します。

情報源

この資料の情報源は以下のとおりです：

ナレッジベース：What’s the clustering feature in PRTG?

https://kb.paessler.com/en/topic/6403-what-s-the-clustering-feature-in-prtg

この記事はPRTG20以降に適用されます。

本資料はPaessler AG作成の資料/ナレッジベースをジュピターテクノロジー株式会社（以下当社と略記）が独自で翻訳したものです。ベストエフォートの翻訳であるため、最新情報ではない可能性があります。最新情報は情報源をご確認ください。

クラスターの基礎知識

PRTGの非常に便利な機能の1つに、クラスターがあります。

PRTGのクラスターは、2つ以上のPRTGで構成され、それらが互いに連携して高可用性のある監視システム形成します。

その目的は、監視ツールの稼働率を真の意味で100％にすることです。クラスターを使用している場合、PRTGコアサーバー設置場所のインターネット停止、ハードウェアの故障、OSやPRTG自体のソフトウェアのアップグレードによるダウンタイムなどが原因で、稼働率が低下することはありません。

クラスターの仕組み

クラスターは、1つのプライマリマスターノードと1つ以上のフェイルオーバーノードで構成されます。各クラスターノードはPRTGのフルインストールであり、独自に監視とアラートを実行できます。クラスターノードは、TCP/IP接続を使用して相互に接続します。接続は両方向で通信し、単一クラスターノードは他の1つのクラスターノードに接続するだけでクラスターに統合できます。

正常時のクラスター動作

設定の一元化、データの分散保存、通知の一元化

通常の運用では、プライマリマスターノードでデバイスやセンサーの設定を行います。設定は他のすべてのクラスターノードにリアルタイムで自動配布されます。すべてのクラスターノードは、この共通の設定に従ってネットワークを常時監視し、各クラスターノードはその結果を各自のデータベースに保存します。このようにして、監視結果の保存もクラスター間で分散されます。このコンセプトの欠点は、ネットワーク上の監視トラフィックと負荷がクラスターノードの数だけ増加することですが、これはほとんどの使用方法では問題になりません。

任意のクラスターノードのPRTG Web GUIにログインし、読み取り専用モードで監視結果を確認することもできます。監視設定は一元管理されているため、マスターノードでのみ変更できます。

1つ以上のクラスターノードがダウンタイムや閾値違反を検出した場合、プライマリマスターノードのみが通知を送信します（例えば、電子メールやSMSから）。そのため、障害が発生した場合に、すべてのクラスターノードからの通知が殺到することはありません。また、あるクラスターノードではエラーを検出ているが、すべてのクラスターノードでエラーを検出していないことを意味するセンサーステータス、ダウン(一部) があります。

障害発生時のクラスター動作

• 障害シナリオ　1

1つ以上のフェイルオーバーノードが（ハードウェアやネットワークの障害により）クラスターから切断された場合、残りのクラスターノードは中断することなく動作し続けます。

• 障害シナリオ　2

プライマリマスターノードがクラスターから切断されると、フェイルオーバーノードの1つがフェイルオーバーマスターノードになります。プライマリマスターノードがクラスターに再接続してマスターの役割を取り戻すまで、クラスターの制御を引き継ぎ、通知を管理します。

クラスター構成のサンプル

PRTGではいくつかのクラスター構成が可能です。

• シングルフェイルオーバー：最も一般的なクラスターの使用法です。 両方のPRTGコアサーバーが同じネットワークを監視します。 クラスターノード1でダウンタイムが発生すると、クラスターノード1がオンラインに戻るまで、クラスターノード2が自動的にマスターの役割を引き継ぎます。

• ダブルフェイルオーバー：非常に高度なフェイルオーバークラスターです。 クラスターノードのうちの2つに障害が発生した場合でも、他のクラスターノードがオンラインに戻るまで、1つのクラスターノード（フェイルオーバーマスターノードとして）でネットワーク監視が続行されます。
• 下の4ノードの場合、1つのクラスターノードが未接続モードになっています。メンテナンス作業や、電源を切ったスタンバイサーバーとして維持するために、クラスターノードをいつでも切断することができます。

クラスター使用例

クラスターは非常に用途が広く、以下のような使用例があります。

フェイルオーバーLANクラスター

PRTGをLAN内の2台以上の（ネットワークトポロジー的に近接している）サーバーで実行。すべてのクラスターノードがLANを監視し、現在のマスターノードのみが通知を送信します。

目的：

・監視システムの稼働時間を100％にする（SLA管理、信頼できる請求データ作成、必要に応じてすべての障害でアラームを作成するようにするため）。

・監視ダウンタイムの回避。

フェイルオーバーWANまたはマルチロケーションクラスター

PRTGを複数セグメントで構成されたLAN上や、地理的に離れた場所にある2台以上のサーバー上で実行。すべてのクラスターノードは同じサーバーやセンサーを監視しますが、現在のマスターノードのみが通知を送信します。

目的：

・マルチサイトの監視結果を作成する。

・単一サイトやデータセンター、ネットワークから独立した監視とアラートを作成する。

クラスター機能

・クラスターテクノロジーはPRTG組み込み済みのため、サードパーティ製のソフトウェアは必要ありません。

・マスターノードで設定や通知を一元化します。

・設定データとステータス情報は、クラスターノード間でリアルタイムに自動配布されます。

・監視結果の保存先は、すべてのクラスターノードに分散されます。

・フェイルオーバーが発生した場合、各クラスターノードが監視やアラートの機能を完全に引き継ぎます。

・クラスターノードは、異なるOSおよび、異なるハードウェアまたは仮想マシン上で動作します。ただしそれらのクラスターノードは、同程度のシステムパフォーマンスとリソースを備えている必要があります。

・ノード間の通信は、SSLで暗号化された接続により常に安全に行われます。

・自動クラスターアップデート：1つのクラスターノードを新しいPRTGバージョンにアップデートするだけで、他のすべてのクラスターノードは自動的にアップデートされます。

・リモートプローブはすべてのクラスターノードに接続します。

PRTGクラスターの特徴的な点は何ですか？(類似製品との比較)

・各ノードが独立しています。（データベースさえ共有しません）。

・PRTGのクラスターテクノロジーは100％「自家製」であり、Windowsクラスターなどの外部クラスターテクノロジーに依存していません。

さらに

PRTG Manual: Failover Cluster Configuration

I need help with my cluster configuration. Where do I find step-by-step instructions?

In which web interface do I log in to if the master node fails?

Can I use Remote Probes in a cluster with PRTG?

What happens to historical data when a cluster node goes offline for some time?

What are the bandwidth requirements for running a cluster?

Are there alternatives to the cluster when running a large installation?

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