スキャン間隔を超えてセンサーのステータスを維持する方法
事象が継続していない場合でも1回のスキャン間隔を超えて、「SNMP トラップレシーバー」や「Syslog レシーバー」、「イベントログ」各センサーの「ダウン」ステータスを維持したい。どうすれば実現できますか。
情報源
この資料の情報源は以下のとおりです:
ナレッジベース: How can I configure sensors using speed limits to keep the status for more than one interval?
https://kb.paessler.com/en/topic/73212-how-can-i-configure-sensors-using-speed-limits-to-keep-the-status-for-more-than-one-interval
この記事はPRTG v19以降に適用されます。
本資料はPaessler AG作成の資料/ナレッジベースをジュピターテクノロジー株式会社(以下当社と略記)が独自で翻訳したものです。ベストエフォートの翻訳であるため、最新情報ではない可能性があります。最新情報は情報源をご確認ください。
トリガーを利用したセンサーステータスの変更
通常、PRTGは1回のスキャン間隔ごとにセンサーのステータスを更新します。次回のスキャン結果が違う状態なら、ステータスはそれに従って変化します。
次のセンサーについてはそれを回避する方法があります。
- SNMP トラップレシーバー
- Syslog レシーバー
- WMI イベントログ
- イベントログ(Windows API)
はじめに
1.センサーの「チャネル設定」を開く
- 「イベントログ」センサーの場合、「新規レコード」チャネル
- 「Syslog レシーバー」、「SNMP トラップレシーバー」センサーの場合、「エラー」チャネル
2.「エラー上限(#/秒)」フィールドに「0.00000001」の値を入力
これにより、アラームが発生してしきい値を超えるとセンサーのステータスが直ちに変わるようになります。
注:「Syslog レシーバー」と「トラップレシーバー」センサーではデフォルトで設定済みです。
3.この設定は、センサーのフィルタールールに一致するメッセージが到着すると直ちに、センサーを「ダウン」ステータスにします。
4.「通知トリガー」タブをクリックして次のように設定します。
JTC注:1行目のトリガールールを「継続して 0 秒以上」と設定します。
これにより、直ちにメッセージがトリガーとなり、事象を通知するようになります。
応用設定
問題が解決されるまでPRTGで「ダウン」ステータスを表示し続けるための情報も提供したいと思います。それには、以下の手順にしたがってAPI呼び出しとPRTGの設定を行ってください。
1.デバイスに「グリーンIT」センサーを追加
2.新規に「通知テンプレート」を作成して、[HTTP アクション実行]を選択
これでPRTG APIを実行できるようになります。
3.次のコードを入力して、必要なデータを置き換えてください
http(s)://YourServerIP/api/simulate.htm?id=objectid&action=1&username=YourUserAccount&Passhash=YourPasshash
- passhash は「設定 | システム管理 | ユーザーアカウント」で確認
- objectid は新規に作成した「グリーンIT」センサーの「全般」タブで確認
- 疑似エラー状態を解除するには、センサー名を右クリックして「再開」を選択
JTC注:ここで作成した「通知テンプレート」を、前項で示した「通知トリガー」ルールで実行するよう設定します。そうすることで「通知トリガー」を追加したセンサーが「ダウン」になると、API呼び出しで指定したobjectidの「グリーンIT」センサーが「ダウン」になりますが、トリガー元のステータスが変化しても「グリーンIT」センサーは状態が変わらず、「ダウン」が維持されます。
結論
このガイドに従うことで、速度トリガー、あるいは「#/秒」の結果を基に特定のセンサーに割り当てた制限に従ってセンサーの状態をすばやく更新しながら、それまでに発生したイベントの継続的な概観が可能となります。
参考
・My Event Log sensor ignores changes in the event log. What can I do?
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