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~PRTGとともに15年~

ナレッジベース翻訳

SNMPセンサーが機能しません。どうしたらいいですか?

2023.01.11 更新

この資料では、PRTG Network Monitorにおける、基本的なSNMPトラブルシューティングについて説明します。PRTG Network Monitorを使用しているお客様から、SNMP(Simple Network Management Protocol)を使用してシステムの監視を設定した際に問題が発生したという報告を受けることがあります。ほとんどの場合、これらの問題は、SNMPの設定やインストールの不具合に起因しています。 この記事では、SNMPによる監視で問題が発生する最も一般的な原因について説明します。

情報源

この資料の情報源は以下のとおりです:

ナレッジベース: My SNMP sensors don’t work. What can I do?

https://kb.paessler.com/en/topic/46863-my-snmp-sensors-dont-work-what-can-i-do

この記事はPRTG20以降に適用されます

本資料はPaessler AG作成の資料/ナレッジベースをジュピターテクノロジー株式会社(以下当社と略記)が独自で翻訳したものです。ベストエフォートの翻訳であるため、最新情報ではない可能性があります。最新情報は情報源をご確認ください。

はじめに

重要! トラブルシューティングに取り組む前に、SNMPの原理と機能について十分な知識を身につけておく必要があります。

・SNMPテクノロジの一般的な概要については、Explained:SNMPを参照してください。

・SNMP、MIB、およびOIDの概要については、KB653_SNMP、MIB、およびOIDはどのように機能しますか?(JTC翻訳資料あり)を参照してください。

What SNMP sensors does PRTG offer?で適切なSNMPセンサーを見つけてください。

基本的なSNMPトラブルシューティング

  1. SNMP監視対象デバイスの基本的なSNMP要件

次のことを確認してください。

・デバイスでSNMPを有効にします。詳細については、How do I install the SNMP service on Windows systems?を参照してください。

・デバイスのセキュリティ設定でPRTGネットワークモニターを実行しているマシンからのSNMPへのアクセスを許可します。

・PRTGを実行しているマシンから、監視したい機器までの往復のUDP(User Data Protocol)パッケージを許可します。デバイスとPRTGがファイアウォールの異なる側にある場合は、ポート161(SNMP)へのUDPアクセスが許可されていることを確認してください。また、リターンパスが開いている必要があります。詳しくは、以下の記事をご覧ください。

・Microsoft: Opening Ports in the Firewall

How can I change the SNMP port number on a Windows system?

・監視対象デバイスのファームウェアが最新版であることを確認してください。SNMPセンサー(たとえば、PRTG Manual: SNMP Traffic Sensor)が監視対象デバイスからパケットを受信しない場合は、ファームウェアを更新することで解決する場合があります。

・PaesslerのWebサイトにある、SNMP Doesn’t Work! Can Somebody Out There Please Help?!も参照してください。

  1. PRTGのSNMP設定

PRTGで次のSNMPの設定を確認してください。

SNMP接続エラー(SNMP connection errors)

PRTGは、3つのバージョンのSNMPプロトコルをサポートしています。

  • SNMPバージョン1
  • SNMPバージョン2c(推奨)
  • SNMPバージョン3

どのSNMPバージョンを選択しなければならないかを知っておくことが重要です。選択したバージョンが監視したいサーバーやデバイスでサポートされていない場合、エラーメッセージが表示されます。この場合、残念ながら[could not connect]などの最低限の情報しか表示されません。

デバイスまたはグループの設定[SNMP デバイスの資格情報]で、PRTGが使用するSNMPバージョンを確認または変更します。

注意: SNMP v1は64ビットカウンターをサポートしていないため、SNMPでトラフィックを監視する場合、無効なデータが発生する可能性があります。SNMP v2c(最も一般的)またはSNMP v3を使用することをお勧めします。

SNMP認証エラー(SNMP authentication errors)

認証が一致しない場合、このようなエラーメッセージが発生します。

  • コミュニティ文字列:コミュニティ文字列は、デバイスの統計情報へのアクセスを許可するという点で、ユーザーIDまたはパスワードに似ています。PRTGはそれをすべてのSNMPリクエストと一緒に送信します。コミュニティ文字列が正しくない場合、デバイスはリクエストを破棄し、応答しません。この値では大文字と小文字が区別されます。
  • ユーザー名
  • パスワード

多くの場合、これらの要件に問題があることを示すエラーメッセージは次のとおりです。

  • Could not connect
  • Error # 10060
  • Error # 2003

SNMPのパフォーマンス制限

SNMP v3には、SSL暗号化のため、ソフトウェアに依存するパフォーマンス制限があります。SNMP v3で過負荷の問題が発生した場合は、次のことを試してください。

  • SNMP v3センサーの監視間隔を長くします。お使いのシステムにもよりますが、PRTGではコアあたり毎秒およそ40のリクエストを処理することができます。つまり、2つのコアを持つ一般的な1.x GHzのコンピューターでは、60秒の主キャン間隔で約5,000個のSNMP v3センサーで監視することができます。
  • コア/プローブの正常性センサーの、間隔遅延 SNMPまたはオープン要求数チャネルの値が増加した場合は、SNMP v3センサーを2つ以上のプローブに分散させてください。
  • 暗号化しなくてもよいのであれば、SNMP v1またはv2を使用してください。これらのバージョンにはパフォーマンスの制限はありません。

監視するためのデバイス

プローブデバイスからSNMPでデータをクエリする(localhost、127.0.0.1、または:: 1からデータをクエリする)と機能しない場合があります。この場合、この機器のIPアドレスをPRTGにデバイスとして追加し、追加したデバイスにSNMPセンサーを作成します。

詳細なSNMPトラブルシューティング

基本的なSNMPの要件をすべてチェックした後、さらにSNMP センサーをトラブルシューティングする必要がある場合、SNMPをデバッグして監視設定における通信やデータの問題を見つけることができます。

デバッグのために、Paessler社は、ネットワーク内のデバイスに対して単純なSNMPリクエストを実行するテストプログラム[Paessler SNMP Tester]を提供しています。このテスターでSNMP接続が機能する場合は、PRTGでも機能します。

SNMPアクティビティのデバッグ-実行する手順

  1. Paessler SNMP Testerを開きます。
  2. ZIPファイルをダウンロードし、ページの指示に従います。
  3. PRTGプローブを実行しているシステムからターゲットデバイスをスキャンします。最初に[稼働時間(uptime)]をスキャンします。その後、他の値もスキャンします。
  4. 値が返ってくるかどうかを確認します。

詳細については、次の記事を参照してください。

MIBのインポート

多くのネットワーク機器やプログラムには、SNMP経由で監視できるパラメータや読み取り値を記述したManagement Information Base(MIB)ファイルが付属しています。[Paessler MIB Importer]を使用すると、これらのMIBファイルをインポートして、PRTG用のOIDライブラリに変換することができます。こうすることで、SNMP ライブラリセンサーを簡単に設定できます。詳細については、Paessler MIB Importer and Converterを参照してください。

注: PRTGはMIBインポートをデバッグするためのログファイルmibparser.logを作成します。このファイルには、MIBファイルの読み取り時に発生する可能性のあるすべての警告とエラーが含まれています。このファイルは、PRTGプログラムディレクトリのサブフォルダ\MIBにあります。

ヒントとコツ

このリストでその他のSNMP関連の問題を見つけてください。

SNMP、Windows、およびPRTG

(JTC翻訳資料あり)

SNMP、Mac OS、およびPRTG

SNMP、Linux、およびPRTG

SNMPトラップとPRTG

SNMPセンサーとデバイス

その他の問題

(他のバージョンからの更新後にも機能する可能性があります)

参考文献

SNMPの一般的な概要については、次のMicrosoft TechNetの記事を参照してください。

次のPaesslerホワイトペーパーも参照してください。

免責事項・使用限定事項

ジュピターテクノロジー株式会社(以下当社と略記します)が作成した本ドキュメントに関する免責事項および本ドキュメント使用に関する限定事項は以下の通りです。

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